2025/07/11

🌲 梅ちゃんの台湾探訪記|奮起湖に到着 第二編

列車に揺られて、森と霧の奮起湖へ

阿里山森林鉄道の旅は、北門駅からのんびりと出発します。
平地のにぎわいを後にして、列車はゆっくりと山の中へ。車窓の外に広がる景色が、少しずつ変わっていくのを眺めながら、心も旅モードに切り替わっていきます。

🌿 平地から高地へ、変わる植物たち

列車が登るにつれ、風景は驚くほどのスピードで変化していきます。
最初はバナナやパパイヤなどの南国の植物が見え隠れしていましたが、標高が上がるにつれて、針葉樹や山の草花が増えていきました。

まるで一本のレールで“季節”と“気候帯”を旅しているかのよう。植物の変化から、自然の奥深さを感じさせられます。


 🌫霧に包まれた奮起湖、夏でもひんやり

さらに列車が進むと、山の霧がゆっくりと立ちこめてきます。
その様子はとても幻想的で、まるで物語の中に迷い込んだような雰囲気。

そしてたどり着いたのは、標高1,400mに位置する「奮起湖」。
空気はひんやりしていて、夏でもとても涼しく、天然のクーラーのような心地よさ
有名な駅弁や古い町並みも魅力的ですが、何より「空気の違い」に癒されました。



 

🍱 奮起湖で味わう、鉄弁当の温もり

奮起湖に到着したら、もうひとつのお楽しみが待っています。
それが名物の**「鐵弁当(駅弁)」**です!

私がいただいたのは、鶏モモ肉と豚肉の2種類が入った豪華な弁当
鉄製の弁当箱がとても懐かしく、見た瞬間からワクワクしました。
ジューシーな鶏モモと味のしっかりした豚肉がご飯にぴったりで、ボリュームも大満足。

中でもおすすめなのが、奮起湖大飯店が販売している鐵弁当です。
店内の環境も落ち着いていて、スープが飲み放題なのも嬉しいポイントです。涼しい山の空気の中で、温かいスープをゆっくりといただけるのは、旅の幸せそのものでした。


 
 
 
 

 

 

🚂 阿里山鉄道は、五感で味わう“動く自然図鑑”

車窓に流れる山の風景、霧に包まれる森の空気、そして昔ながらの駅弁の味。
阿里山の鉄道旅は、ただ移動するだけでなく、自然と文化を全身で味わう時間でした。
奮起湖はそのハイライトともいえる場所です。

この旅を通して感じたのは、観光とは「ただ見ること」ではなく、「光を観ること」だということ。木々の間から差し込む朝の光、霧の中でぼんやりと浮かび上がる山のかたち、そして鉄弁当の蓋を開けた瞬間の、どこか懐かしい湯気。

阿里山には、“光”を通して空間や時間を感じる、そんな奥深い体験がありました。

🌄 次回は、阿里山途中にある素敵なホテル、阿里山英迪格酒店Hotel Indigo Alishanをご紹介します~

安威旅行社

北門駅

2025/07/08

🚂梅ちゃんの台湾探訪記|北門駅より乗車阿里山へ 第一編

本線に乗る、百年の歴史を辿る鉄道旅(2025年7月4日・金曜日)

こんにちは、梅ちゃんです🌿
今回は長年憧れていた「阿里山森林鉄道」本線に乗ってきました!
ただの移動ではなく、台湾の自然と歴史、そして人々の思いが詰まった“心の旅”。
その魅力をたっぷりとご紹介します。


🛤 出発は「北門車站」から|旅の始まり

この日のスタートは嘉義高鐵駅。バスで「北門車站」へ向かい、そこから小さな赤い列車に乗り込みました。列車がホームにゆっくりと入ってくる瞬間は、涙が出そうなほど感動しました。なにしろ、チケットを取るのが本当に大変だったんです😂


🚆 山へ登る列車|緑の中をゆっくり進む

列車は、町を抜けるとすぐに緑のトンネルの中へ。
木々に包まれた山道を、ガタンゴトンと小さな音を立てながら登っていきます。

📍樟腦寮駅(Zhangnaoliao)|標高543m
山の静けさに包まれた小さな駅。

📍交力坪駅(Jiaoliping)

車窓に映る木造駅舎がまるで絵本の一場面のよう。

列車はループ線やスイッチバックを使いながら、どんどん標高を上げていきます。
揺れも少なく、窓からの風に癒されながら静かに登る時間。まさに「心がほぐれる」ひとときです。


🍱 奮起湖でひと休み|標高1400mの駅

目的地は、阿里山鉄道の中継地「奮起湖駅」
ここは標高1403m、避暑地としても人気の高いスポットです。

駅前では名物「奮起湖便當(駅弁)」を購入。

台湾らしい甘辛い味付けの鶏肉と煮卵が絶品で、駅のベンチでいただくお弁当は最高のごちそう!


 

🚋 阿里山本線とは?|山を登る奇跡の鉄道

ここで、乗ってきた阿里山本線について少しご紹介します。

  • 総延長:約71.4km

  • 高低差:約2,186m(嘉義駅30m → 阿里山駅2,216m)

  • 特徴:ループ線・スイッチバック・山岳区間を含む、世界でも珍しい登山鉄道!

実はこの鉄道、もともとは日本統治時代(1912年)に木材運搬用として敷かれたもので、100年以上の歴史があります。
そして何よりすごいのは、2009年の台風モーラコットで壊滅的な被害を受けながらも、十数年の歳月をかけて少しずつ修復されたことです。

現在(2025年7月時点)は嘉義〜十字路駅まで運行再開。残り区間の復旧工事も進んでいます。


🚂 今回の相棒:DL-49号ディーゼル機関車

この日乗車したのは、赤と白のDL-49号。
重厚で美しく、山道をしっかりと登ってくれる頼れる存在です。


🌲 梅ちゃんのひとこと|「生きている鉄道」

阿里山森林鉄道は、単なる観光列車ではありません。
災害と復興を乗り越えて今も走り続ける、「生きている鉄道」。
山を登る列車の音は、どこか人の鼓動のように感じられました。

次回は、奮起湖から先の支線や、阿里山の自然・神木についても紹介します。
皆さんも、台湾を旅するならぜひ阿里山本線を体験してみてくださいね!


📝旅のポイント:

  • 本線の購入安威旅行社がお手伝いましょう!安威旅行社

  • 北門車站から出発し、途中駅も風情たっぷり

  • 台風や天候によって運行状況が変わるので、最新情報をチェック

  • 列車内にはトイレなし。事前に済ませておきましょう


🌟 阿里山本線が特別な理由

  1. 世界的にも珍しい「山岳鉄道技術の結晶」

  2. 100年以上の歴史と文化的価値

  3. 地元の人々と旅人の思いが込められた路線

  4. 台風・地震など災害からの奇跡の復活

  5. 乗るたびに新しい風景と発見があること